【配属機関概要】

3）任地（ ベラクルス州トゥクスパン市 ） JICA事務所の所在地（ メキシコシティ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 6.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

メキシコ国では環境天然資源省(SEMARNAT)が環境行政を担い、全国182か所の自然保護区の管理を傘下の国家自然保護区委員会(CONANP)に委ねている。同委員会は全国に9つの地域事務所を設け、それぞれの地域の自然保護区で、自然資源の利用及び保護に関わる学術的調査、エコツーリズムの促進、自然保護区の保護と活用を目的とした事業を行っている。年間予算は全体で約50億円。JICAはこれまでにユカタン半島沿岸湿地保全プロジェクトを実施した他、7名の環境教育隊員を派遣してきた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

沿岸平野地域・メキシコ湾地域事務所が管理する沿岸環境システムは、いくつかの島やサンゴ礁で構成され、波や嵐に対する障壁として機能している。生物圏保護区内の主な経済活動は、主に釣りやマリンスポーツと観光であるが、周囲には重要な商業および工場があり、常に産業廃棄物や排水が環境と漁業活動にとっても大きな脅威となっている。ロボス・トゥクスパン動植物保護区事務所では、SDGsの目標14にある「海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」に対して適切な施策を実施しているが、日本での取組を参考に保護区全体の保全計画の強化を図りたいとして協力隊員の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先が管轄する保護区のサンゴ礁保全のために、スタッフとともに以下の活動を行う。
1. 年間2回、7か所のサンゴ礁のモニタリングを行い、データベースを作成する。
2. 上記、モニタリングにおいては、感染症や物理化学パラメーター、外敵生物を観測する。
3. 上記、モニタリングのデータ収集および分析について技術チームに指導する。
4. 研究成果を報告書としてまとめる。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

スキューバ装具一式、移動用ボート、水中カメラ、車両、執務室、PC、プリンター、GPS (Garmin)、WiFi環境

4）配属先同僚及び活動対象者

ロボス・トゥクスパン動植物保護区事務所責任者:30歳代、女性、生物学士
同僚:(1)研究チームリーダー、男性、40歳代、海洋生物学士、研究歴12年 (2)研究スタッフ、男女各1名、20～30歳代、研究歴5年 (3)実習大学生2名、男女各1名、20歳代、海洋生物学専攻

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・環境関連、教育、企画・運営、営業等の経験

　・自然保護やエコガイドに関連する活動経験

[参考情報]：

　・サンゴ研究経験があればなお良い

　・スキューバダイビングの資格(必須)

【地域概況】

【特記事項】

インターネット環境は居住地区により異なり、通信環境は保証されていない。