【配属機関概要】

3）任地（ カンペチェ州カラクムル市 ） JICA事務所の所在地（ メキシコシティ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 7.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

カンペチェ州カラクムル市の古代マヤ都市である「カラクムル遺跡群」はカラクムル生物圏保護区内に位置し、この遺跡群を含む保護区の半分がUNESCOの世界遺産に登録されている。カラクムル遺跡群は観光資源として高いポテンシャルを有し、観光開発によってカラクルム市の経済活性化が見込めるが、遺跡以外の観光産業が脆弱なため、観光客の多くは周辺都市から遺跡見学を目的に短時間滞在するのみとなっている。配属先の観光環境課では、観光政策の策定、観光情報の集約、統計、民間企業との連携、地元産業の支援など多岐にわたる業務を担当しているが、地方都市の規模の小さな市役所でもあり、限られた人材で業務を行っている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

カラクムル市の観光促進は市役所の事業計画にも組み込まれており、地域活性化のためにも遺跡群を含む観光資源の開発が急務となっている。配属先の観光環境課では、事業計画に基づき観光プロモーション活動に注力しているが、観光客を遺跡群だけでなく市内のコミュニティへ誘客し、消費を促進するためには、顧客ニーズに即したマーケティング戦略が必須となっている。しかしながら、観光環境課には観光マーケティングに取り組める人材が配置されておらず、効果的なプロモーション活動が展開できずにいる。観光に関する高い専門知識は要求されないものの、観光資源の発掘や地場産業の調査、観光業に従事する市民や市役所職員の能力強化など、コミュニティ開発の視点に基づく協力が求められている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚と協力しながら、以下の活動を実施します。
1. 各コミュニティを訪問しながら現状調査を行い、観光資源のインベントリー作成を支援する。
2. ステークホルダーが抱える課題を整理し、必要な支援策(能力強化)を検討する。
3. 活動を通じてステークホルダーや市役所職員へマーケティングの基礎知識や考え方を伝達する。
4. 広報コンテンツの充実を支援する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務室、WiFi環境、共用のプリンター、スキャナー

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:観光環境課長、観光担当(主任)
活動対象者: 観光分野アクター、公的機関スタッフ、民間業者、一般住民約100名

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・観光開発・観光マーケティングの知識・経験

[参考情報]：

　・民間企業やNGO等での勤務経験3年以上

【地域概況】

【特記事項】

インターネット環境は居住地区により異なり、通信環境は保証されていない。