【配属機関概要】

3）任地（ コチャバンバ県コチャバンバ市 ） JICA事務所の所在地（ ラパス県ラパス市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は1940-48年に建設されたダムを水源とする農業用水路の管理を行っている利用者組合である。農業用水路もダムと同年代に建設され、当初は受益者数11,000戸・受益面積13,000haだったが産業構造の変化・都市化による減少が進み、2015年時点で受益者数5,000戸・受益面積3,500haに対して農業用水を供給している。2007-09年には末端受益地までの農業用水供給時間の短縮や水路の漏水改善を目的とし、JICAが主幹水路のコンクリート被覆、水門・水管橋等の設置を行った。JICA海外協力隊の派遣は、環境教育2名、農業土木1名、土木2名(2020年3月まで)。

【要請概要】

1）要請理由・背景

任地は年間降水量が500mm程度と少なく、組合が運営する灌漑システムが持つ役割は重要である。配属先の主な業務内容は利用者間の水利用の調整・水門の開閉・用水路の修繕・補強、災害時の復旧、水路の維持管理、利用者からの運営費の徴収等である。地域住民による用水路へのゴミのポイ捨てや不法排水、土砂による沈土、不法な用水利用、施設の老朽化による亀裂・破損・漏水などの問題を抱えている。配属先には土木専門の職員はいないが、これまで派遣されたJICA海外協力隊によるOJTにより、農業技術者たちにも維持管理に必要な簡単な測量技術、AUTOCADによる設計図の作成方法が技術移転されていた。しかし、技術者の交代等によりあらためて指導が必要となり本要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先同僚と共に以下の活動を行う。
1. 配属先の技術者とともに灌漑施設の維持管理を行う。またそれに必要な技術指導を行う。
2. 用水路改修工事の事業化に向けて、路線選定、調査、現地測量、AUTOCADによる設計図作成等の補助及び指導を行う。
3. 水路が走る地域住民を対象に、水路の環境汚染に対する環境教育の啓発活動を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

測量機(旧式)、測量計、パソコン(AUTOCADインストール済み)、コピー機、プロジェクター、プリンター

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先長(50代、男性、農業技術者)
同僚カウンターパート(50代、男性、農業技術者)
同僚(数名、男性、農業技術者、灌漑担当)
灌漑用水利用者(およそ5000戸)
用水路が設置されている地域の住民及び学校の生徒など

【資格条件等】

[参考情報]：

　・AUTOCAD操作経験が必須

　・開水路の設計の経験があるとよい

【地域概況】

【特記事項】