要請番号(JL31519B01)
募集終了
・2020/1 ・2020/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
大統領府国際協力庁
2)配属機関名(日本語)
熱帯アメリカ国際大学財団
NGO
3)任地( カサナレ県ジョパール市 ) JICA事務所の所在地( ボゴタ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 飛行機+車 で 約 1.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
2000年3月に設立された私立大学で、人権・公的会計・石油工学・建築・国際マーケティング・企業経営管理・経済・土木工学・農産業工学・農林工学・獣医・動物学・環境生物学・システム工学などの学部と2年以下の短期の専門コースが開設されている他、本校舎にアクセスできない学生のために地方センターでも開講している。学生数約2000名、教員を含む大学職員数約280名、年間予算3.85百万米ドル。任地カサナレ県は、その自然環境から生物多様性や天然資源に富んだ「オリノキア地域」として知られる地域に属している。同学は、この地域の特性を保護しながら、産業発展を図るための研究や人材育成に取り組んでいる。
【要請概要】
1)要請理由・背景
配属は環境生物学部である。同学部には11名の教員がおり、各専門は民族植物学、細菌学、昆虫学、菌学、疫学、公衆衛生学、動物学、畜産学、環境生理学などである。その中でも特に同地域で人獣共通感染症として問題になっているシャーガス病を蔓延させる原因であるサシガメの原虫から、そのDNAを特定し、サシガメの発生を抑えたり、虫の行動特性を解析・変容させ、人の住居や家畜などの獣舎に侵入させないようにするなどの研究を推進したいと考えている。しかし、現在のところ、同学内研究室は機材・試薬とも不足しており、DNA分析を行うための専門的プロセスを行える人材もいないため、サシガメを捕獲して首都の大学に送り、関連研究を依頼しなければならない状況である。従って、同学内でDNA抽出と精製するためのプロセスを関連教員に指導すると共に、そのためのマニュアル作成を支援することが期待され、今回の要請となった。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先関係者と協力し、以下の活動を行う。
1.サシガメの原虫からDNAを抽出する方法を教員に指導する。
2.PCR反応を利用して、DNAを増幅する方法を教員に指導する。
3.1と2のプロセスのマニュアルを作成し、関連技術を定着させる。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
大学研究室内の機材(顕微鏡、オーブンレンジ、精密秤、PCR器、UVトランスイルミネータ、電子安定化装置、Electrophorensis等)
4)配属先同僚及び活動対象者
カウンターパート(CP):女性、30歳代、1名、環境生物学コーディネーター、生物学専門
環境生物学部教員16名:民族植物学、細菌学、昆虫学、菌学、疫学、公衆衛生学、動物学、畜産学、環境生理学等の専門、男女、20~40歳代
同学部関連学生:約200名
5)活動使用言語
スペイン語
6)生活使用言語
スペイン語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)又はスペイン語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)生物工学 備考:活動上必要
[経験]:( ) 備考:
[参考情報]:
・遺伝子工学に関する知識と経験
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯夏季少雨気候) 気温:(16~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
着任後約1ヶ月間の語学研修はボゴタ市内(標高2640M)にて実施。任地ジョパール標高は約350M。
住居はホームステイとなる可能性がある。