【配属機関概要】

3）任地（ ボリーバル県カルタヘナ市 ） JICA事務所の所在地（ ボゴタ首都区ボゴタ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

同学は、専門職種の知識・能力と英語能力を高め、将来的に社会のために活躍できるような人材を育てるために2006年に創設された。学生数約2,454名、教職員数約150名である。カルタヘナ市はカリブ海に面し、外国人客も多い有数の観光地であり、同市収入の大半を観光業が占める。学生の大半は経済的貧困家庭の子弟で、経済的理由から様々な機会へのアクセスを阻まれてきた。多くの学生が同学、市、教育省提供の奨学金を受けている。最も学生数が多いのは観光コースで、他にもシステムエンジニア、観光業経営、産業品質管理などの資格取得コース、技師・学士資格取得コースがある。年間予算約300万米ドル(2017年度)。

【要請概要】

1）要請理由・背景

同学の提供するコースの中で約740名と最も在籍学生数が多いのが観光である。カルタヘナ市は、観光客向けのホテル高層アパートなどが立ち並ぶ裕福な地域と、ごみ処理や排水設備が整わず、悪臭が漂う貧困地区とに景観が大きく分かれる。両地区は隣合っており空港から市内中心部の観光地区の途中で貧困地区を通る。貧困地区の環境汚染は確実に他地域の環境にも影響を与え、観光都市としての将来が危ぶまれている。貴重な観光資源である海の汚染や地球温暖化の影響も懸念されており、学生や市内のコミュニティ、企業を対象とした環境教育の実施やエコツーリズムプラン策定への支援が求められ、今回の要請となった。2021年3月まで長期隊員が派遣され、3R推進、廃棄物分別プロジェクトを実施した。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の観光コース担当者やその他関係者と協力しながら、以下の活動を行う。
1.同コースの大学生や高校生に対する環境教育・持続可能な観光に関連するワークショップの実施とプロジェクト支援
2.市内2箇所のレストランにおける廃棄物の分類等、環境に配慮したプロジェクトの支援
3.地域のコミュニティにおいて、持続可能な観光の優良事例紹介
4.エコツーリズムのプラン策定支援と関連イベントの企画運営

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

学内事務室内の机、PC(スペイン語仕様)、プリンター、文房具など

4）配属先同僚及び活動対象者

観光・ホテル業学科教員:
20代女性(品質管理・産業工学専門、国際開発協力修士)、30代女性(エネルギーガバナンス修士)
コーディネーター:50代女性
他教員:30名程度
観光・ホテル業学科学生:約740名

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・環境関連、教育、企画・運営、営業等の経験

　・自然保護やエコガイドに関連する活動経験

[参考情報]：

　・ワークショップやイベント等の企画運営経験

　・エコツーリズムの知識・経験があると良い

【地域概況】

【特記事項】

・着任時語学訓練は首都ボゴタ(標高2,640m)で実施。任地カルタヘナ市は標高2m。
・住居はホームステイの可能性有。