【配属機関概要】

3）任地（ バジェ・デル・カウカ県カリ市 ） JICA事務所の所在地（ ボゴタ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

同国唯一の日系人協会で、日系人の親睦および現地コロンビア人との融和を図るために1952年に設立された。日本語及び日本文化の普及等を目的とした活動を行っている。日本語学校の他、日系人クラブ、日本武道会が運営されており、これまでに日本語教師、生け花、柔道などの隊員が派遣された。配属先の活動対象者には日系人が含まれているが、その多くは現地コロンビア人である。アニメやゲームを通して漫画の興味関心は高く、日本文化の普及とニーズの高さから2008年に漫画クラスが開設された。2021年からデジタルデバイスを使った漫画の描き方指導も開始した。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先において漫画の技法指導は体系的に築かれておらず、基礎基本は定着していない。講師は大学生で本やネットを通じて技法を独学している。今般、生徒・講師の技術力向上、普及活動のために長期隊員が要請された。生徒は絵画やストーリー作成経験の有無にかかわらずクラスへ参加でき、基本的な漫画のルールを指導し、オリジナルのキャラクターとストーリを作る練習を行う。クラスは3レベルで、①顔を描く、②顔と体を描く、③コマ割りをしながらストーリーを描く、に分かれている。また、このコースでは日本文化と漫画を通じて、異文化と自国理解を深めることも目指している。普及活動としては、日本文化週間、言語・読書の日のイベントにおいて講座の開設、高校や大学でも不定期で講座を開設。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先関係者と共に以下の活動を実施する予定である。
1.現地講師と漫画の指導を行う。(教室でのメインは紙と鉛筆の手書き指導となるものの、オンライン指導の場合はデジタル漫画の指導が6割)
2.現地講師の技術力向上のために研修会を計画・実施する。(講師は手描きとデジタル漫画、どちらも扱う)
3.配属先が実施する日本文化関連活動やイベントにおいて、漫画の普及活動の計画・実施を行う。
【クラス】現在はレベルに応じて3クラス×各10～15名 各コースは、週3時間×4週間からなっている。ソフトウェアはWacomの使用予定。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

パソコン、プリンタ、プロジェクタ、テレビ、鉛筆、消しゴム、紙

4）配属先同僚及び活動対象者

カウンターパート:教師20代男性(デジタル漫画経験9年、国内漫画大会で上位入賞)、30代男性(デジタル漫画経験は7年、約50ページの一話完結型の漫画作成可能)
館長:50代女性、勤務年数15年
コーディネーター:20代男性、日本語教師、日系人
生徒:約300～400名、10代～50代男女

【資格条件等】

[参考情報]：

　・漫画を描いた経験(2年以上)

　・デジタル漫画の知識と経験(なるべく)

【地域概況】

【特記事項】

教師は、私物タブレットのWacomを使用。使用ソフト:CLIP STUDIO、Photoshop、PAINT TOOL SAI。2次隊の場合は、年明けの派遣となる。