【配属機関概要】

3）任地（ ロハ県ロハ市 ） JICA事務所の所在地（ キト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

ロハ県庁には、ロハ出身の女性活動家の名を冠したマチルダ・イダルゴ社会福祉部があり、人権、ジェンダー、社会的平等の各課題において、女性や青少年、社会的弱者等の権利促進・保護・回復に取り組んでいる。高齢者福祉分野については、経済社会参画省の協力も得ながら、1か所の入所施設と2か所のデイケアセンターの運営と訪問サービスが展開されている。これらの施設では、医師による診察の他、リハビリテーションやレクリエーションが提供されている。県庁の年間予算は約31百万米ドル。

【要請概要】

1）要請理由・背景

県庁社会福祉部では、他の公的機関やNGO等と協力し、高齢者の日常生活支援の他、運動療法や認知リハビリテーションに取り組んでいる。各センターには、医師、理学療法士、作業療法士等の専門職の他、レクリエーションを企画する専門職員も配置されている。しかし、各職種1名の配置であることが多く、理想としている多職種によるチームアプローチはできておらず、新しい評価表や治療法を学んだり、それを実践したりする機会も少ない。隊員には、県が管轄するセンターを巡回し、また訪問サービスに同行しながら、自らの知識や経験を生かし、職員の臨床業務の質向上と治療バリエーションの向上を支援することが求められている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚と相談しながら、以下の活動を実施する。
1. 高齢者の認知機能や運動機能等の評価指標作成と評価計画策定について助言する。
2. 廃用予防のための治療計画策定(リハビリテーション、日常生活上の工夫など)を支援する。
3. 認知症、骨粗鬆症、糖尿病など、高齢者が罹患しやすい疾病の予防について助言し、具体的な対策を提言する。
4. 各施設の環境評価を実施し、サービス改善に協力するとともに、スタッフの育成を支援する。
5. 各施設で実現可能な介護モデルについて助言する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務スペース(机、椅子)、教材、文具など

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:作業療法士(20代女性、経験4年)、心理士(30代女性、経験6年)

活動対象者:施設入所者(70歳以上33名)、デイケアセンター通所者(1か所のみ、65歳以上70名)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・高齢者作業療法の経験必須

　・他職種への指導経験があれば尚よい

【地域概況】

【特記事項】