【配属機関概要】

3）任地（ ナポ県テナ市 ） JICA事務所の所在地（ ピチンチャ県キト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 5.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

テナ市はエクアドル中部アマゾン地域ナポ県の県庁所在地であり、人口約6万人を有する。観光・農業・養殖などが主要な産業となっている。配属先となる社会推進課は、貧困層や障害者など、社会的弱者を対象とした支援活動に従事している。特にジェンダー・青少年支援に関しては、「ともに家族の再生を」というプロジェクトを軸に、貧困による非行・アルコール依存症・薬物使用・暴力などからの脱却と社会復帰を達成するために、主に10代を対象とした研修やカウンセリングなどを実施している。同市の年間予算は約140万米ドル。

【要請概要】

1）要請理由・背景

2008年、中高校生世代を対象にした全国薬物使用実態調査において、テナ市ではエクアドル全体の平均を上回る薬物使用が確認された。同調査結果を受け、同市社会推進課は同市の医療機関とともに状況改善に取り組んでいるが、現状は、薬物依存による身体・精神的な弊害だけでなく、コミュニティからの疎外・家族との断絶など社会的な問題も散見され、未だ解決には至っていない。その中で、同課は現在、市内約120人の児童・生徒を対象に、「ともに家族の再生を」プロジェクトを立ち上げ、公園など公共施設でのレクリエーションやカウンセリング、教育機関での啓発活動を進めている。本要請では、対象青少年の薬物再使用防止と孤立化防止を目的としながら、プロジェクト枠内で実施される様々な研修や対応する教材・資料の作成、事業運営の効率化への支援が期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚と相談しながら、以下の活動を実施する。
1.青少年を対象とした研修の企画・運営に関して、助言や実施を支援する。
2.薬物、虐待、家族問題などに対する啓発活動の提案、企画および実施を補助する。
3.自身の得意分野を活かしたレクリエーションを企画、実施する。
4.事業実施の記録・データ管理作業を支援する。
5.事業の中長期的な維持・発展を目指し、活動案の策定や職員のマネジメント力向上を図る。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

事務所、活動用備品、移動補助

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
社会推進課コーディネーター(40代女性、経験10年)
安全・健康分野分析担当(30代男性、経験5年)
活動対象者:
青少年およびその家族、教育機関

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・青少年を対象とした活動経験（2年以上）

　・困難を抱える青少年との活動経験（2年以上）

【地域概況】

【特記事項】