【配属機関概要】

3）任地（ コトパクシ県ラタクンガ市 ） JICA事務所の所在地（ キト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

エクアドル中央高地に位置するコトパクシ県は、7つの市で構成されている。主な産業は、農業と畜産業であり、人口約49万人の生活の質向上と地域の持続的発展のため、様々な公共サービスと社会開発事業を実施している。県にはコトパクシ火山やキロトア湖などの観光資源も豊富にあり、年間25万人の観光客が訪れる。配属予定の生産促進・生活改善部は、生産・マーケティング・観光課と人権・多文化促進課で構成されている。年間予算は、22百万米ドル。県庁の職員は約540人。職員(1名)が2023年にJICAの青年研修に参加している。

【要請概要】

1）要請理由・背景

県内の中小企業は約450以上にのぼり、その多くは観光関連商品、土産物、農産物加工品(酒類、ジャム、乳製品、コーヒー、チョコレートなど)を販売している。県庁はこれらの中小企業を支援するため、地元ブランド「コトパクシ・カウサイ(Cotopaxi Kawsay)」に登録してもらい、プロモーション活動をすることで県全体の産業促進を図っている。しかしながら、国内でもまだこのブランドの認知度は低く、決して成功しているとは言えない。そのため、マーケティングの側面的支援だけでなく、新たな特産品の開発やデザインの改良など総体的なブランディング強化に対する支援が強く求められており、本要請に至った。また、常設の直売所や定期的に開催している野外マーケットの持続的な運営への助言も期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚とともに、以下の活動を実施する。
1.県内のコミュニティに点在する中小規模事業者を訪問し、現地調査を行う。
2.調査の結果をデータベース化し、既存特産品の改良、新たな特産品や観光ルートなどの開発に関して助言する。
3.地元ブランドを定着・強化・促進するための広報活動や新規流通ルート開拓等を支援する。
4.直売所や野外マーケットの持続的な運営を支援する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務スペース、インターネット、プリンター、移動補助

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:部長(30代男性、実務経験9年)、直売所経理(20代女性、実務経験5年)、観光担当(30代男性、実務経験12年)
技術者(20代男性、農業大学卒、経験3年、帰国研修員)
活動対象者:
県庁職員、中小企業者(観光316、その他150)

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・営業や販促、商品開発の経験

　・地域社会を対象とする活動の経験

[参考情報]：

　・フィールドワークの経験(なるべく)

【地域概況】

【特記事項】

活動には、標高90mから4,480mと高低差のある中での現地調査が含まれる。居住するのは県庁が所在する標高2860mのラタクンガ市内。