要請番号(JL46918A11)
募集終了
2代目
・2018/3 ・2019/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国民教育・職業訓練・高等教育・科学研究省
2)配属機関名(日本語)
タンジェ県支局
3)任地( タンジェ県タンジェ市 ) JICA事務所の所在地( ラバト )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道 で 約 5.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
本支局はタンジェ県内の小学校・中学校を管轄している。市内で障害がある子どもを受け入れる施設は、公立小学校内の聴覚障害支援学級が1クラス、親の会などのNGOが運営し無資格の指導員が指導している施設が複数ある。教育省はNGOの教室に家賃や電気・水道代を提供するなどして支援している。特別支援教育の普及はまだ途上で、充分な教育を受けた教員は非常に少ない。また、生徒の自立を目標とする日本とは異なり、学校に行くという一時的な社会参加、文字・数字理解習得が教育の目的とされている。また、授業は午前中だけ、日本に比べ比較的軽度の障害者が通う。特別支援教育教員養成機関は存在しない。
【要請概要】
1)要請理由・背景
教育省の政策として障害のある児童への教育の機会提供が掲げられている。タンジェ市内には小学校1校に聴覚障害支援学級が1クラス(現在8名、6-16歳の男女、発達障害や自閉も見られる児童もいる)ある。現在教員は1名であるが数年後に定年を迎える。その他3名の普通学級教員が今後支援学級の教員として養成され、特別支援学級を増設する計画である。その他NGOが運営する施設が市内に6つある。
これまでSV2名が派遣され、その後JV1名が2017年7月より活動中である。SVは支援学級およびNGO4クラスを巡回し、指導の支援をしていた。現在活動中のJVは聴覚障害支援学級で重点的に活動し、担当教員と2人体制で個に合わせた指導を行うとともに、算数の個別指導したり、図工・音楽・体育など教科外のアクティビティを担当し新しいアイディアを提供している。今後もこれらのような活動が必要とのことから後任が要請された。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
市内の小学校内の聴覚障害支援学級および増設予定の特別支援学級にて、教員らと共に以下の活動を行う。話合いの上NGOの支援学級へのアプローチも必要であれば行う。
1.授業支援(1クラスを1教員のみで担当し人手不足である。ボランティアが支援することで児童の個々の発達段階に応じた授業の実施を試みる。)
2.図工や音楽、運動の授業を提案し、自ら実施してみせ、状況に適すれば取り入れてもらう。
3.障害者(自閉症児、聴覚障害児含む)のケアや教育活動に関する日本の方法の紹介、新教員への助言を行う。
4.可能であれば、同僚教員とともに教員・指導員対象の研修会の企画・運営を実施する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
教室、机、黒板
4)配属先同僚及び活動対象者
支局学校保健担当(女性 40代)
特別支援教育専任指導員(男性 50代)
特別支援クラスの教員及び指導員、児童・生徒(6~16歳男女)
NGO運営施設の教員および指導員、児童・生徒
5)活動使用言語
フランス語
6)生活使用言語
アラビア語
7)選考指定言語
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(短大卒) 備考:教員、指導員への助言を行うため
[経験]:(実務経験)2年以上 備考:指導員・教員への助言を行うため
[参考情報]:
・聴覚障害児童への指導経験があると望ましい
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(地中海性気候) 気温:(5~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
当国の障害者教育は始まったばかりで、日本とは考え方が大きく異なる。日本人から見ると間違った方法で児童に接している場合もあるが、その状況を受入れ、できることから活動していく柔軟性が必要とされる。