要請番号(JL46918A14)
募集終了
2代目
・2018/3 ・2019/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国民教育・職業訓練・高等教育・科学研究省
2)配属機関名(日本語)
カディアヤッド大学水エネルギー国立研究センター
3)任地( マラケシュ県マラケシュ市 ) JICA事務所の所在地( ラバト )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道 で 約 4.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
カディアヤッド大学は1978年設立のマラケシュ随一の国立総合大学であり、5学部と8研究機関擁す。水エネルギー国立研究センターは、同分野の幹部養成および研究のため2000年から開始された高等教育・科学研究・幹部養成省(以下、高等教育省)の5か年計画に基づき設立された。同大学の科学技術学部内にあり、センター内は再生・省エネルギー研究と水環境科学研究の2グループに別れており、当要請のボランティアは後者のグループに所属する。センターの主なメンバーは8名、および修士・博士過程の学生約20名。同グループの主な研究テーマは、下水処理と農業用水への再利用、水利用の効率化、廃棄水・物処理とその有効利用など。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国では都市部における上下水道は発達しているものの、村落部の特に下水道の整備は不十分であり、農村部での生活環境の向上のため、建設、運転、メンテナンス共に簡単でローコストの処理法が模索されている。また、同国の政策として観光業を推進しており、下水道が未整備である山間部、海浜部でのホテル等の下水処理にも活用が期待される。2010年に同大学、島根大学・モロッコ水電気公社の三者が共同で、多段層土壌浄化法の研究を行い、近隣県庁に派遣された上下水道JVが支援した。引き続き、多段層土壌浄化法の研究と実証プラントを建設すべく、ボランティアが要請され、現在初代SVが派遣され、日本の下水処理システム等の情報提供を行い、多段層土壌浄化法の実証プラント納入の支援を行った。引き続き、同処理法のデーター収集を行い、更なる改善を図ると共に、博士課程の学生と共に、各種水処理システムの研究と開発を行う為、今回の要請となった。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
同僚に相談しながら、学生らと次のような研究を行う。
1.多段層土壌浄化法のホテル等への適用範囲の拡大
2.多段層土壌浄化法の各種水処理システムへの応用
3.小規模下水処理にかかる研究室レベルでの各種処理法によるプロトタイプの企画、作成(必要材料試算、汚水量に対する適正な装置規模の試算等も含む)
4.実験室レベルから現場レベルに至る検証
5.下水処理プロトタイプのモデル化の検討/6.処理水の農業用水等への再利用
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
PC、島津製作所製分校測光器AAtype6300/GFA-EX7i、イオンクロマトグラフィーPIA-1000、加圧蒸気滅菌器AE-150、遠心分離機ROTANTA460R HETTICH 他
4)配属先同僚及び活動対象者
センター長(50代、女性、博士、水環境科学研究グループ長兼務)
同僚研究者(40代、女性、男性、修士、博士等)
修士・博士課程学生 約30名(エネルギー分野10名、水分野20名)
センターの主要メンバーは約8名だが、そのうち常駐は4名。残りは学部棟などに部屋を持つ。
5)活動使用言語
フランス語
6)生活使用言語
アラビア語
7)選考指定言語
英語(レベル:A)又はフランス語(レベル:A)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:配属先の希望
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:配属先の希望
[参考情報]:
・(小規模)汚水処理研究経験
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(ステップ気候) 気温:(0~45℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
センター長の研究に対する意識は高く、研究者としてコミュニケーション力、提案力、実行力、文書作成能力などが強く求められるため、そのような環境で意欲を持って活動する人物が求められている。