要請番号(JL46918A15)
募集終了
2代目
・2018/3 ・2019/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国民教育・職業訓練・高等教育・科学研究省
2)配属機関名(日本語)
カディアヤッド大学水・エネルギー国立研究センター
3)任地( マラケシュ県マラケシュ市 ) JICA事務所の所在地( ラバト )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道 で 約 4.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
当大学は1978年設立のマラケシュ随一の国立総合大学であり、5学部と8研究機関を擁する。当センターは科学技術学部内にあり、同分野の幹部養成および研究のため2000年から開始された高等教育省の5か年計画に基づき設立された。研究所内は主に2グループに分かれ①再生・効率的エネルギー部門、②水・環境部門、がある。主な研究テーマは、下水処理と農業用水への再利用、廃棄物処理とその有効利用、冷房、太陽熱など。センターの規模は小さめで所長1名、教授4名(学部にいて実質的な係りはあまりない)、研究者2名(常駐)と修士・博士・研修生10数名で構成される。
http://www1.ucam.ac.ma/cneree
【要請概要】
1)要請理由・背景
モロッコは2030年には電力の52%を再生可能エネルギーが占める計画が立てられている。当センターでは再生可能エネルギーの基礎研究を担当している。研究予算は外部の競争資金を獲得してくる必要があり、前任は「太陽エネルギーによる汚泥乾燥」をテーマに研究を企画・応募し、約3千万円の研究資金を獲得した。しかし判定の遅れなどで予算を獲得できたのは任期終了直前であったため、研究準備の活動となった。前任は他に1)保有機器の現状把握とマニュアル作成、2)太陽光集光のための小型パラボラ作製:必要な部材リスト作成、組み立て図面のチェック、パラボラ形状コントロールのための計算、レポート化、資金申請手続き、3)淡水生成用逆浸透膜装置の電源の太陽電池化:必要な太陽電池システムの仕様検討、4)モロッコ特許状況の調査及びレポート化、5)共同研究先となり得る日本の機関(大学、企業、国立研究所)のリスト作成、などを行った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
当研究所は技術や研究の実際の使用(小規模な都市や村での実用)のための研究・実施を重視している。ボランティアの専門分野とセンターの研究テーマの接点から、相談して活動内容を決める。
前任SV(シニアボランティア)は日本で言うポストドクターのような役割を求められた。かつ研究所スタッフ的な仕事もあり、誰かを指導するというよりもむしろ、研究を提案し、自主性を持ちつつ学生と一緒に研究をすすめる立場となる。
1.技術の実用につながるような、小プロジェクトの企画・立案・予算申請・実施を、学生とともに行う。(研究の規模は様々)
2.学会開催時に支援を行う。
前任が携わった、「太陽エネルギーによる汚泥乾燥」や「淡水生成用逆浸透膜装置の電源の太陽電池化」の研究などに関わったり任されたりする可能性もある。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
パラボラ型太陽光集光器、熱伝導測定器、流速測定器ほか
4)配属先同僚及び活動対象者
センター長(50代女性/博士)
同僚研究者(40代2名、男性、女性、/博士)
学生(修士、博士、研修生、20-30代、男女)
5)活動使用言語
フランス語
6)生活使用言語
アラビア語
7)選考指定言語
英語(レベル:A)又はフランス語(レベル:A)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(修士) 備考:大学内研究機関のため
[経験]:( ) 備考:
[参考情報]:
・研究者としての実務経験
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(ステップ気候) 気温:(5~45 ℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
日本の研究機関とは大きく異なる体制、時間感覚があり、その方法を受け入れながらの活動となる。英語が通じない教員がいる、会議等は仏語やアラビア語であるため、より良い意思疎通には語学習得の努力が求められる。