【配属機関概要】

3）任地（ エルジャディダ県エルジャディダ市 ） JICA事務所の所在地（ ラバト県ラバト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 鉄道 で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

各地方に設置されている教員養成施設(地方センターはカサブランカ)の下部組織の位置付けで、県内の小学校、中学校および高等学校の教員、職員の養成とともに、学校幹部の研修を行っている。入学資格は学士(バカロレア+3年)以上、45歳未満、訓練期間は2年で1年目がセンターでの座学、2年目が現場での実習+座学となる。教育学ではなく、他分野の学士や修士を修得している学生も多い。講師数48名、学生数820名。同センターに2014年から2019年まで2名の「小学校教育」(シニア)を派遣。

【要請概要】

1）要請理由・背景

国民教育省は児童や生徒が学習科目を効率的かつ効果的に学ぶために情報通信技術(ICT)の活用を推進しており、「ITを使った教育」の振興を目指し、学校におけるマルチメディア教室の設置や教職員に対する研修や検定試験の実施、児童の理解力向上を目的とした教科書の付属教材としてのデジタル教材の開発と活用を進めている。このような状況を受けて教員及び学校幹部のICT活用指導力の向上が急務となっており、教員養成のカリキュラムやモジュール数もICT強化の流れにあり、職種を「小学校教育」から「PCインストラクター」に変更した。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

中等教育教員養成課程の学生及び研修中の学校幹部を対象にICT担当講師とともに以下の活動を行う。
1. Technologies de l'Information et de Communication pour l'Enseignement (TICE、教育のための情報通信技術)のモジュールの授業の実施支援。
2. 特に実技や課題(デジタルリソースの構築、マルチメディア教材の作成)の授業に対する協力が期待されている。
3. (可能であれば) 県教育支局と協力し、市内の中学校や高校でのITの授業をサポートしつつ、当地のICT教育の状況や問題点等の把握、教員に対する講習会の実施支援。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

IT教室、パソコン約30台(2010年頃に製造された古いモデルが主となる)、プロジェクター

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先責任者】 県センター長(女性・50代)
【配属先同僚】 ICT担当講師2名(男性・30～40代)
【活動対象者】 中等教育教員養成課程学生約820名(20～30代)、研修中の幹部

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

・現地語(モロッコ方言アラビア語)については、現地訓練期間に語学研修を行う。