【配属機関概要】

3）任地（ アシャンティ州ボソンチェ郡クンタナセ ） JICA事務所の所在地（ アクラ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ+車 で 約 6.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は保健政策実施機関GHS(Ghana Health Service)の地方事務所で、郡全体の保健医療全般に関する事業の運営管理を行っている。JICAは住民の健康促進や母子保健にかかる取組みを通じた地域保健サービスの向上を目的に、保健関連の隊員派遣による支援を展開しており、その相乗効果への期待も大きい。管轄内には病院、ヘルスセンター、CHPS(コミュニティ運営による保健施設)など20の施設を有する。
ガーナではJICAの支援のもと2018年より母子手帳の導入が進められており、2022年には「5S-KAIZEN-TQMを通じた母子保健医療サービスの質の改善プロジェクト」が開始された。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ガーナでは日本の中学生・高校生に相当する年代における若年妊娠が多発している。これは中等教育からのドロップアウト、安全でない中絶・出産などの原因ともなっており、貧困の再生産にもつながっている。対処として、地域の青少年・保護者に加え、学校関係者、伝統的首長、宗教的指導者などコミュニティ全体を巻き込んだ意識と行動の変容が必要であることから、隊員の派遣が要請された。
また、配属先は直接の対象サイトではないものの、近隣地域ではJICAによる「5S-KAIZEN-TQMを通じた母子保健医療サービスの質の改善プロジェクト」が実施中である。当該プロジェクトと連携し、配属先、あるいは管轄保健医療施設で初歩的な5S-KAIZEN活動を行うことも期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の公衆衛生担当部門をはじめ、関係各部門と協力して以下の活動を行う。
1. 望まない若年妊娠を防ぐため、学校やコミュニティにおける啓発活動などの実施を支援する。
2. 前項の活動が持続的に実施できるよう、配属先、学校関係者、地域住民などの能力向上を図る。
3. 基本的な5S-KAIZEN手法を紹介し、職場環境の改善を支援する(マニュアル等は事務所・プロジェクトより提供可)
※ガーナ政府との取極めにより、身体への侵襲行為は実施しないこととなっている。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

配属先事務所にある事務機器、地域保健施設にある体重計、血圧計など基本的な医療器材

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:ディレクター(男性、薬学博士)、その他職場スタッフ20名弱
カウンターパート:公衆衛生担当官(女性、保健師、40代)

活動対象者:配属先スタッフ、地域住民など

【資格条件等】

[参考情報]：

　・医療資格もしくは関連学位の所持が望ましい

【地域概況】

【特記事項】

不定期な停電、断水がある。生活使用言語は主にチュイ語、現地訓練期間中に語学訓練を行う。