【配属機関概要】

3）任地（ ウアシンギシュ郡エルドレット ） JICA事務所の所在地（ ナイロビ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 6.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は2009年に創立され、エルドレット市内で路上生活をしていた青少年の保護と自立を目的に初等教育と職業訓練を提供するNGO。英語・算数の初等教育の他、2019年からは、溶接、電気・電子、美容・理容、調理、自動車整備の5種類の職業訓練を実施し、1年間の訓練後、国家試験を受験する。現在は約90名が在籍し、約2割程度が元ストリートチルドレン。通学が困難な生徒たちのために宿舎の提供もある。年間予算は約600万円。アメリカのインディアナ大学と連携。校舎は日本大使館の草の根・人間の安全保障無償資金協力により建設された。現在、青少年活動のJICA海外協力隊(以下、隊員)が活動中。

【要請概要】

1）要請理由・背景

任地のエルドレットは都市化が進む一方で、周辺地域から仕事を求めてストリートチルドレンが増加している。配属先は複雑な家庭環境を持つ青少年向けの職業訓練を提供し、路上生活や貧困から抜け出す機会を創出している。政府運営の職業訓練所との差別化を図るため、コミュニケーションスキルや起業教育などを導入し、課題解決能力や、自己肯定感の向上を目指している。現在活動中の隊員は、英語・算数の授業、コミュニケーションスキルを担当するほか、配属先のソーシャルワーカーと共に、市内で路上生活をする子どもの保護や調査を実施している。また卒業生の進路をデータベース化する活動を実施し、運営面においても業務改善を実施している。今後も現在の活動を充実させるべく、後任の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

以下の活動を同僚と共に実施する。
1. 生徒たちのライフスキル向上につながるICTの活用や、コミュニケーションスキルなどを提案し、実践する。
2. ストリート出身の子ども達向けの、基礎的な英語や算数の授業を実施する。
3. 生徒の成績や卒業生の進路状況などをデジタル化およびビジュアル化し、効果的な支援が可能になるようにサポートする。
4. 配属先への支援者を増やし、より多くの生徒を受け入れられるよう、SMSなどを使用した広報活動を支援する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

教室、スタッフルーム、フィールド

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
配属先長(男性)、ソーシャルワーカー、教員、経理、人事、寮監督、調理師など 約11名

活動対象者:
14～22歳の男女、100名前後(変動あり)

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・困難を抱える青少年との活動経験（2年以上）

　・青少年の更生・保護、社会復帰に関する活動経験

【地域概況】

【特記事項】