【配属機関概要】

3）任地（ エロンゴ州 オマルル ） JICA事務所の所在地（ ウィントフック ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 2.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

首都から西(大西洋)に向かう幹線道路の中間地点からさらに30分ほど北上した場所にあるオマルル市(人口約6,300名)にある中高校。同地域は地元の首長を称えるお祭りやワイナリーなどで知られている。配属先は市の中心部に位置し、グレード8～12年生(日本の中学2年生～高校3年生に相当)の生徒が通う。全校生徒は約830名、各グレードは1～9クラス、全教員数は34名。※グレード12年生は高等教育進学希望者(大学など)のクラスとなっている。 ※初等教育分野隊員の活動情報(https://www.jica.go.jp/namibia/office/others/volunteer/index.html)

【要請概要】

1）要請理由・背景

ナミビアの教育現場の課題として、教員の授業スキルが十分とは言えず、生徒への発問も、考えさせる間もなく答えを伝え、一方的な説明となったり、板書をノートに写すことが授業の中心となっていることがあげられる。特に数学では初等教育段階で数の概念を習得できていない生徒が多く、そのため進級による学習レベルについていけず、数学の単位を落として留年する生徒も多い。「第5次国家開発計画」では「能力が高く、健全な人材育成」が目標の一つと掲げられているが、卒業後の就職や高等教育への進学に備え、生徒の計算力の強化が必要となっており、現状を改善し、教育の質の向上に向けた支援が求められ要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. グレード8～12年生の数学クラスにて、視覚的な教材・教具や体験活動を取り入れた楽しくわかりやすい授業を行う。
2.同僚教員の教授能力が高まるようにサポートを行う。(教材・教具の作成や授業内での活用へのアドバイス)
3.可能であれば、体育、ICT(コンピュータの基礎操作レベル)などの授業を担当することや、感染予防に向けた手洗い指導などの衛生教育の実施も期待されている。
4.市内および近隣の小学校、中高校、教育事務所に派遣される隊員との連携活動が期待されている。(教員向け研修などを他の隊員や配属先関係者と協働しながら実施することを想定)

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

事務機器一式(コピー機、プリンターなど)はあるが、教材(体育を含む)は十分ではない、現地の物品と自身のアイディアで製作が必要。PCルームには生徒用PC(Windows7または10)が30台設置

4）配属先同僚及び活動対象者

校長 男性 40代 大学卒
同僚教員 34名 (男性8名/女性26名) 20～50代
うち、数学教員 2名(20代男性・30代女性/教員経験7～13年)
秘書・校務員6名
グレード8～12年生の生徒

【資格条件等】

[参考情報]：

　・指導経験は1年以上が望ましい。

【地域概況】

【特記事項】

現在、オマルル市内の公立小学校(3校)と中高校(1校)、教育事務所に海外協力隊を複数代に渡り派遣し、生徒の算数・数学の習熟度の向上と教員の指導の質の向上を目指した隊員派遣を実施中。現在、オマルル市内の小学校(1校)にて隊員(2021-3小学校教育)が活動中。