【配属機関概要】

3）任地（ モノ県ボパ市ポソトメ区 ） JICA事務所の所在地（ コトヌー ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

ポソトメ保健センターは、ベナン西部のモノ県ボパ市内に設置される区レベルの一次医療機関である。ポソトメ区の人口約11,000人で、区内8ヶ村を管轄する。医師は配置されていないが、市レベルの保健センターの医師が対応を兼轄する体制である。通常は、看護師や助産師が診察、妊婦健診、分娩、各種予防接種に対応している。月平均の受診件数は約700件であるが、地域が湖の水辺に面していることもあり、最も多い疾病はマラリアとなる。年間予算は約170万円で、これまで他国等の援助は受けておらず、設備や医療器材は乏しい状況である。JICA隊員としては、2017年度4次隊で「感染症・エイズ対策」1名が活動していた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先は小規模な保健センターで、スタッフ数に対する利用者数が多く非常に多忙である。住民がアクセスしやすい活発な医療機関と言えるが、同センターとしては疾病予防に重点を置き、住民の罹患率を減らずことを目指したいと考えている。一方、慢性的な人手不足や予算不足により、現行以上の取り組みが難しいのが現状である。そのような中、業務の効率化やセンターの利用者や地域住民への啓発活動においてJICA隊員への貢献が期待されている。地域には薬草を用いた伝統医療も根付いており、そうした背景を理解しながら、保健衛生や感染症予防、罹患時の対応について必要な知識を浸透させることも望まれている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先保健センターのスタッフへの相談と協働の下、以下の活動に取り組む。
1.配属先の各種状況の把握に努め、多忙な状況に応じ、実施可能な業務の効率化等の提案(5Sの導入等)を試みる。
2.地域を巡回しながら、住民の生活様式や衛生状態、健康に関わる状況を把握する。
3.地域でのマラリア等感染症の罹患や感染状況を把握し、改善のための対策を検討し提案する。
4.保健衛生や感染症予防について、住民への有効な啓発方法(配属先が関わるラジオ番組の活用等)や内容を検討し、それを試みる。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

特になし(任地や現場にあるものを工夫して活用)

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚(人数等の変動あり):
看護師長1名(男性30代)、看護師1名、看護助手4名、薬局担当2名他(男女25‐40代)
活動対象者:保健センターの同僚、及び地域住民

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・衛生啓発や健康管理の知識や経験

　・食生活改善や栄養に関する知識や経験

【地域概況】

【特記事項】

停電や断水があるため、状況に応じた工夫が必要となる。住民の移動手段はバイクタクシーであるが、隊員は安全上の観点から利用厳禁。よって主な移動手段は、徒歩、自転車あるいは四輪タクシーとなる。新型コロナの感染状況に応じて、健康管理と感染予防対策は自己の責任との心積もりが必要である。