【配属機関概要】

3）任地（ 沿岸州ドゥアラ市 ） JICA事務所の所在地（ ヤウンデ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 5.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

CEVAPAは、ユプウェの零細漁業の振興を目的として、2022年に日本の無償資金協力により建設され、水揚場や既存市場の整備、荷捌機材の供与、アクセス道路や排水設備などが整備された。その運営、維持管理はユプウェ市場事業者組及びドゥアラ市役所の協力の下、牧畜・漁業・畜産省(以下「MINEPIA」)が行う予定である。具体的には、市場の利用料金徴収、施設の修理整備、ゴミ収集、市場利用者組合のモニタリング、一般業務、利便性や物流の効率の向上支援、衛生改善などをMINEPIAが中心となって行う。また、MINEPIAのもとに市場長、副市場長に加え、財務・会計課、漁業統計課、施設・機材管理課が設けられている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ユプウェでは水揚げ施設が整備されていなかったため、危険かつ非効率的な条件下での水揚・荷捌き作業を余儀なくされていた。また、鮮魚市場が整備されておらず、鮮魚の処理及び取引は、路上において炎天の下、非衛生的な環境で行われていた。これらの問題により流通している水産物の価値が毀損し、漁獲後損失を増大させているため、漁業関係者の所得向上、水産資源の有効活用等の観点から大きな問題となっており、安全かつ効率性の高い水揚げ施設及び衛生的な魚市場の整備が課題となり、今般、無償資金協力にて整備が行われた。他方で、新しい施設であることなどから、機材・備品管理や組織運営のノウハウ、衛生関連知識に乏しく、その強化・活性化に向けた助言や運営支援が求められている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

CEVAPA市場長をカウンターパートとし、以下の活動を行う。
1. CEVAPAの施設運営上の問題点を明らかにし、その改善策の提案と実施支援を行う
2. 荷捌き場の衛生管理に関する啓蒙活動を支援する
3. 施設内での水産物取引量・額のデータ収集(帳簿整理を含む)に関する業務改善に向けた助言を行う
4. 地域住民の魚食実態を調査し、仲買人や地域住民に対して新しい加工方法や料理方法を紹介するなど、収入向上を目的とした活動を実施・支援を行う、他

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

市場内諸設備、事務室

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:市場長1名、職員10名

活動対象者:漁民・仲買人・地域住民等 約1,000名

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・地域社会を対象とする活動の経験

　・グループ活動や組織運営の経験

[参考情報]：

　・水産への興味・知識があると尚良い。

　・社会経験を有している事が望ましい。

【地域概況】

【特記事項】