要請番号(JL61823B03)
募集終了
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
農業・畜産省
2)配属機関名(日本語)
アチナナナ県農業・畜産局
3)任地( アチナナナ県トアマシナ郡トアマシナ市 ) JICA事務所の所在地( アンタナナリボ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 飛行機 で 約 1.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は、農業・畜産省の出先機関で、当国第二の都市トアマシナを有するアチナナナ県で農業普及・技術指導や村落開発事業を実施している。同局は、農業、畜産、情報処理・評価、農業統計等の部署に分かれ、県内の6つの農業・畜産支所を管轄している。年間予算は約1,200万円。沿岸部に位置する同県は、換金作物(バニラ、コーヒー、クローブ)や果樹栽培、稲作が盛んな地域で、JICAは稲作に関する技術協力プロジェクトを実施中である。また、同地には農業省直轄の農業技術専門学校が存在し、学生は稲作、野菜栽培、果樹栽培等の実践や農業理論の他、会計、数学、語学等の一般教養を学んでいる。同校には、2017年から2代にわたりコミュニティ開発と野菜栽培のJICA海外協力隊(以下、隊員)が活動していた。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国では、住民の8割以上が農業に携わるが、そのうちのほとんどが小規模農家である。同地域では換金作物や果樹の栽培が盛んな一方、野菜栽培は葉菜類を除いて大部分の野菜を他県から輸入(約70%)している状況で、十分な現金収入につながっていない。配属先は、農家に対し農業普及・技術指導を進めるもののその支援は十分とは言えず、栽培作物の多様化、品質と収穫量の向上、販路拡大による収入向上を目的として隊員を要請するに至った。また、同地には隊員が過去に活動していた農業技術専門学校が存在し、卒業生の約90%が農業関係の職に就くなど、農業人材育成の拠点となっている。隊員は、同校の授業(主に実践)のサポートをする中で、野菜栽培に係る技術を普及するとともに、市場志向型農業振興(SHEP)アプローチ等を活用しつつ、より効率的な農業の実践と収入向上を目指した活動も期待されている。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先関係者、農業技術専門学校の教員や学生と協力しながら、以下の活動を行う。
1. 野菜栽培における知識・技術の普及活動、土壌改良や病害虫対策に関するアドバイスを行う。
2. 収穫された野菜・果物の貯蔵及び利用(農産物の加工)についてアイデアを提案する。
3. SHEPアプローチ等を活用し、市場のニーズに基いた効率的な農業の実践・収入向上の支援をする。
4. 学生や農民グループを対象に、研修や勉強会を実施する。
2023年度開始のJICA技術協力「市場志向型農業推進プロジェクト」で推進されるSHEPアプローチを参考にする。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
配属先備品。機械系農業器具はない。
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚: 県農業・畜産局長(40代男性)、農業担当職員4名(PAPRIZトレーナー1名含む)、その他職員86名
活動先(農業技術専門学校)同僚: 校長(50代女性、SHEP研修参加経験あり)、農業技術者含む他職員29名
活動対象者: 農家・農家グループ、学生(約50名)
5)活動使用言語
マダガスカル語
6)生活使用言語
マダガスカル語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)農学系 備考:農家や学生へ指導のため
[経験]:( ) 備考:
[汎用経験]:
・播種から収穫までの栽培経験を2作物以上
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(15~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・派遣前語学訓練では公文書等で使用されるフランス語、現地語学訓練ではマダガスカル語を学習する(共に公用語)。
・安全対策措置上、現在は陸路移動は禁止されており、首都への移動は飛行機移動のみの予定。
・農業技術専門学校には、安全対策上、講師用の送迎車を利用してアクセスすること(週に2~3日の運行)。