要請番号(JL61823B12)
募集終了
・2024/2 ・2024/3 ・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
高等教育科学研究省
2)配属機関名(日本語)
アンタナナリボ高等技術学院
3)任地( アナラマンガ県アンタナナリボレニヴイチャ郡アンタナナリボ市 ) JICA事務所の所在地( アンタナナリボ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 徒歩 で 約 0.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は、優秀な技術者の育成を目的に1989年に設立された首都の国立工科大学であり、経営管理、土木工学、工業工学の3つの学部で構成されている。大学全体の学生数は約1,600名で、経営管理約850名、土木工学約550名、工業工学約200名という割合になっている。2年で専門学校や高専卒にあたる技術者の資格(DTS)を取得、3年で工業大学卒相当の資格(DTSS)を取得することができ、その後、修士、博士課程に進む学生も存在するが、DTS(1年と2年で約700名)やDTSS(約200名)の資格を目指す学生が最も多い状況である。年間予算は約1億6000万円で、半分が国の予算、半分は学費である。2003年~2012年まで日本語教師隊員(長期4代・短期1代)が派遣され、日本語の選択授業を支援していた。
【要請概要】
1)要請理由・背景
同校は、500を超える民間企業やフランスやカナダ等の大学との連携もあるなど、当国における技術者育成の重要な拠点となっている。実際に、卒業生の8割以上が、卒業後半年以内に進路が確定するなど、現地の評価も高い。他方、就職先である民間企業等からは、技術者の質の低下が指摘されている。優秀な人材の海外への流出、機材や教室、教員の不足に伴う実習の質の低下が原因で、現場での実践力が十分に養われていない。特に、工業工学部は企業や他国からの支援で機材が揃っているものの、十分に活かしきれていないため、実習の質の向上を目的に、本要請に至った。当国では、専門学校卒相当の最も現場で活躍する技術者が十分に育っておらず、隊員にはDTS資格を目指す、工業工学部の1年生、2年生への指導が期待されている。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
工業工学部は、メンテナンス科、製造科、自動システム科、再生可能エネルギー科、産業システム科に分かれており、各教員と共に以下の活動を行う。
1.各科の電子機器・設備に関する実習、実験を補助する。
2.学生が企画・実施するプロジェクト(課題研究)を支援する。
3.各設備・機器の日頃のメンテナンスの実施や5Sアプローチ等を紹介して機器管理の能力向上に貢献する。
大学の開校期間は9月~8月の予定であるが、国の方針で短くなる可能性もあり
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
実験室等機材(電動機、配電盤、オシロスコープ、変換機)、ソーラーシステム装置、水力発電装置等、写真参照
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚: 学長(50代男性)、教員80名、事務関連75名、その他5名
所属先 :工業工学部 部長(男性50代)、教員12名(電子・電気設備担当、実習担当、ほぼ男性)
活動対象:工業工学部学生約200名、教員
5)活動使用言語
フランス語
6)生活使用言語
マダガスカル語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:(高等学校教諭(工業))
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:大学生及び教師に指導するため
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(5~30℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・派遣前語学訓練では公文書等で使用されるフランス語、現地語学訓練ではマダガスカル語を学習する(共に公用語)。
・現在、草の根文化無償資金協力で、教室と柔道場を備えた多目的施設が建設中。2023年中に完成予定。
・日本語の選択授業は2020年で終了してしまったが、構内には日本語で挨拶してくれる教員も多く、親日家が多い。