要請番号(JL61825A07)



5代目
・2025/3 ・2026/1 ・2026/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健省
2)配属機関名(日本語)
アンチラベⅠ郡保健局
3)任地( ヴァキナンカラチャ県アンチラベ郡アンチラベ市 ) JICA事務所の所在地( アンタナナリボ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 4.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は、郡レベルの保健省の出先機関である。アンチラベ郡はⅠ・Ⅱの2つの保健局(SDSP)が医療行政サービスを行っており、配属先となるアンチラベⅠ郡保健局は市内の7つの基礎保健センター(CSB)を管轄している。各センターには医師や助産師、看護師等が配置され、一般診療、妊婦健診、分娩、新生児等への予防接種、家族計画等の医療サービスを実施している。また、同保健局管轄内に60地区(FOKONTANY)あり、各2名の保健ボランティア(地域住民から選出されセンターの活動をサポートする無償ボランティアのこと)が配置され、各種啓発活動も行っている。前任が2026年4月まで活動予定。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国の保健医療の現状は出生1000人あたりの新生児死亡が24、5歳未満の乳幼児の死亡は66(UNICEF2021)と深刻な状況であり、主要な保健指標の改善や母子保健の改善が喫緊の課題となっている。そのため、保健省は医療サービスの質の向上を達成する戦略の一つとして、2008年から「5S-KAIZEN-TQM」アプローチを導入し、2018年には5S認証制度を開始した。その認証病院が同配属先が管轄するアンバラバトゥ基礎保健センターであるが、周囲の基礎保健センターには5S-KAIZENのアプローチが浸透しておらず、地域全体の医療サービスの底上げを目的に、5S-KAIZEN支援を行う隊員の要請に至った。基礎保健センターでの5S-KAIZENを中心に、母子保健の改善のための各種啓発活動も期待されており、前任者は保健ボランティアと一緒に5S-KAIZENに取組んでいる。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
配属先の5S-KAIZEN担当者、基礎保健センター長と協力しながら、以下の活動を行う。
1.配属先が管轄する基礎保健センターを巡回し状況把握を行い、5S-KAIZENアプローチを紹介、導入する
2.認証病院であるアンバラバトゥ基礎保健センターをモデルとして活用し、5S-KAIZEN手法を使い医療の質の向上につなげる(認証病院も改善の余地有)
3.基礎保健センターや地域の母子保健センターで患者や妊婦等に対し、保健ボランティアと協力して保健衛生や母子保健に関する啓発活動を計画・実施する(例:ワクチン接種推奨、手洗い普及を通じた衛生指導、栄養指導、HIV感染予防、家族計画等)
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
配属先備品。JICAが作成した栄養改善、5S-KAIZENや保健衛生に関する啓発用教材。
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:郡保健局長(医師・女性40代)、5S担当者(女性、JICAの5S研修受講済。ただし、5S専門の部署は存在しない)、各基礎保健のセンター長・助産師・保健ボランティア等。認証病院は内科医3人歯医者2人看護師4人助産師2人、外来のみで月700人程の患者数。
活動対象者:地域住民(各地域2000人程度)、妊婦・母子
5)活動使用言語
マダガスカル語
6)生活使用言語
マダガスカル語
7)選考指定言語
言語問わず(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(専門学校卒) 備考:指導に必要
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:経験に基づく指導が必要
[参考情報]:
・病院勤務経験が必須
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(1~30℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・活動において身体への侵襲行為は行わない。
・派遣前語学訓練では公文書等で使用されるフランス語、現地語学訓練ではマダガスカル語を学習する(共に公用語)。