【配属機関概要】

3）任地（ 東部県ンゴマ郡ムラマセクター ） JICA事務所の所在地（ キガリ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 2.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

ムラマセクター事務所は、社会福祉課(市民サービス、社会福祉、学校教育)、農業課(農業、畜産、森林、土地)、経済課(組合)、セキュリティ課で構成されており、住民の生活全般に対する各種サービスを提供している。 隊員が関わるセクションは、社会福祉課(社会福祉)及び農業課(土地)である。社会福祉担当は、衛生に係る保健衛生、社会保険事業など、また土地担当は、水の供給をはじめとする住環境整備など多岐にわたる事業を実施している。ンゴマ郡内では2015～2020年まで技術協力プロジェクト「地方給水施設運営維持管理能力強化プロジェクト」、2021年からは「地方給水マネジメント強化プロジェクト」が実施されている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

セクター事務所の土地担当者は、住民による水委員会に対し給水施設管理の実施指導・監督を行っている。社会福祉担当は、保健センター及び住民代表であるコミュニティヘルスワーカーと協力し、衛生啓発活動を実施している。しかし、知識不足や人材不足が問題で効果的な活動が展開されていない。また、コロナ禍後、多くの井戸が故障したまま放置されており、住民の水アクセス状況が良いとは言えない。そのため、同地区の給水施設の修理や水委員会の能力強化、セクター事務所の給水施設維持管理に関するマネジメント力の強化等が求められている。2023年7月現在、派遣中の隊員は主に井戸の維持管理体制の改善や衛生状況の改善に取り組んでいるが、確実な定着を図るため後任の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先や関連機関と協力し、水と生活に関する調査を行い、現状を把握する。その上で以下の活動内容から選択して実施する。
1. 水委員会やセクター担当者とともに井戸の維持管理体制づくりを行う。また、ハンドポンプの修理補助を行う。
2. 給水施設の維持管理を担っている水委員会の能力強化に対する助言や研修を行う。
3. 郡庁と配属先(セクター)の関係強化を通して、給水施設に対する維持管理におけるマネジメント強化を図る。
4. 水衛生及び給水施設の利用法に関するに関わる啓発活動を計画・実施する。
5. 定期的な水質検査を通して、水質保全や衛生に対する住民の意識を高めていく。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

給水施設維持管理マニュアル、衛生啓発活動に関するマニュアル、ハンドポンプ修理工具(主にアフィリディブ)、水質検査キットなど

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先スタッフ:13名(男性11名、女性2名、30～50代)

活動対象:ムラマセクター内の住民

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・グループ活動や組織運営の経験

　・地域社会を対象とする活動の経験

【地域概況】

【特記事項】

・派遣中の「水の防衛隊」隊員との協働が期待されている
・実際は現地語の使用も多いため、赴任後、現地語であるキニアルワンダ語の語学研修を行う