【配属機関概要】

3）任地（ サンルイ州サンルイ県サンルイ市 ） JICA事務所の所在地（ ダカール ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 4.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

サンルイ州において、教員養成及び現職教員の研修を行う機関である。通常の教員養成課程は9ヶ月間であり、40 日前後の教育実習が市内の指定小学校で実施される。同機関は毎年300名から350名の学生を受け入れている。現職教員向けの研修は夏期休暇中に実施される。ボランティアは教員養成課程での活動、現職教員向け研修のフォロー、教育実習先の小学校での活動が期待される。本センターの年間予算は約880万円であり、同州にある県視学官事務所にはJV1名(幼児教育)が活動中である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

セネガルでは初等教育の就学率は90%近くにまで達しており、初等教育へのアクセス面で一定の成果を上げている。他方で、初等教育修了試験は全国平均が60%で、小学校を卒業する40%の児童が学校で習得すべき学力を得られておらず、教員の指導力向上とそれによる子どもの学びの質の向上が課題となっている。本件で派遣されるボランティアは教員の指導力向上のために、配属先である教員養成センターと実習指定校の両方で活動し、教員養成課程の研修内容と実習内容の改善に貢献することが期待されている。中でも、算数教育における学びの質の改善のための教授法、教材、教具の提案や子どもの学びにおける躓きを見取る方法など、実践的な知識と技術を伝えることが期待されている。また、同地域に派遣されている幼児教育隊員とも連携し、幼稚園から小学校に低学年の連続した算数教育の支援も期待される。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

サンルイ州教員養成センターにおいて、配属先と意見交換しながら下記の活動をする。
1.教員養成課程や実習指定校を視察し、初等算数(特に低学年層)における課題・問題を把握する。
2.算数教育の質の改善に向け、具体物を使った操作活動や効率的な反復計算練習方法を提案する。
3.教育実習先の指定小学校にて学生のフォローアップを行う。
4.夏休み期間中に実施される現職教員対象の研修会に参加し、研修のサポートを行う。
5.活動成果を地域教員向けに共有する研修会を実施する。
要望があれば、音楽、図工、体育などボランティアの得意分野において支援を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

市内の小学校施設、校庭、備品

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:センター長1名、視学官9名、講師2名

活動対象者:養成校の学生、指定小学校の教員及び児童

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】