【配属機関概要】

3）任地（ ノヴィ・サド ） JICA事務所の所在地（ ベオグラード ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

セルビア国の第2の都市であるノヴィ・サドに位置し、ボイボディナ自治州における経済開発を担う政府機関である。主な役割は、同地域において①海外進出を検討している企業へのアドバイザリーサポート、②調査・研究と開発戦略の策定、③企業の資金調達のための支援、④投資促進などである。また、ボイボディナ自治州にある5つのビジネスインキュベーターの共同創設者としてスタートアップ企業のサポートを行っている。
年間予算は約127万ユーロである。ホームページ: http://rav.org.rs
初代ボランティアは職種:食品加工の短期シニア、2代目は同職種のJVとして派遣(2021年1次隊)。

【要請概要】

1）要請理由・背景

セルビアは農業国であるが、とりわけボイボディナ自治州はセルビア北西部のハンガリーに続く平原地帯にあり、農業と食品加工業が盛んである。同地域は農業生産に適した土地があり、EU諸国と国境を接し、国際河川のドナウ川と欧州回路10号高速道路といった良好なアクセスなど、商業的に有利な条件がそろっている。中小企業のインキュベーションの需要が高まっており、インキュベーションセンターに来場する企業の支援を行う必要がある。そこで、日本の経験や知見に基づき、農業を中心とした地元の選定企業に対し、商品開発・生産・マーケティングに係る付加価値、カイゼンに係る助言をRAV職員と共に行い、競争力強化と取引増進などにつなげ、また、その過程でRAV職員の助言力向上を図ることも期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先同僚と共に、以下の活動を行う。
1.選定された地元企業への訪問とともに企業診断を実施し、そこから5-10社の支援候補を選定する。
2.地元地域のビジネスインキュベーターで活動する企業に対し、現状を分析、行動計画の実施を支援し、計画を見直す。
3.同僚に対し、イノベーション支援活動を提案し、同活動をボイボディナ地域で実施するためのプログラムを作成する。
4.「テクノロジー移転事務所」のコンセプトを発展させる(科学技術パーク、ビジネスインキュベーター、科学研究機関を巻き込む予定)
5.必要に応じて、指導先企業のEUないしは日本市場参入に関する支援を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務机、椅子、PC、プリンター文房具

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
投資支援部 部長(50代、男性)
海外直接投資アドバイザー(40代、女性)
国内・国際投資アドバイザー(40代、女性)

活動対象者:
食品加工業者20社程度

【資格条件等】

[参考情報]：

　・スタートアップ企業での勤務経験があると良い

　・インキュベーションセンター等での勤務経験

【地域概況】

【特記事項】

活動の一部及び日常の生活では主に現地語(セルビア語)を使用し、赴任後に現地にて学習する。