要請番号(NJ30924B21)
募集終了
2代目
・2025/2 ・2025/3 ・2026/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
イビウナ―サンパウロ農業協同組合 CAISP
2)配属機関名(日本語)
イビウナ―サンパウロ農業協同組合 CAISP
日系社会
3)任地( サンパウロ州イビウナ市 ) JICA事務所の所在地( サンパウロ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 2.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は1995年に創立した日系農協で、小さな店舗として活動を開始したが、スーパーへの卸業を始め、無農薬農産物の生産や、そのまま食卓に出せるサラダのパック商品の開発などを通じて、市場における立場を確立。2015年にはその品質が高く認められ、Food Design賞を受賞している。現在は約800の生産農家を擁し、年間事業予算は約2千万米ドル。月に60トンの農産物を保存することが可能な設備を導入し、スーパーへの卸販売に加え、レストランなどの飲食店や多くの施設、団体へも販路を拡大している。これまでに土壌肥料隊員1名の派遣実績があり、今回は生産ラインの課題解決のため職種を変えての後任要請となった。
【要請概要】
1)要請理由・背景
同配属先では2018年度1次隊として土壌肥料のシニア隊員が派遣され、微生物資材「えひめあい」の導入で土壌改良並びに生産品の質の向上を行い、配属先敷地内に無臭・無害虫の堆肥場を設置するなど、その活動が高く評価されたことから、協力隊活動への信頼は厚い。当初は同職種の後任要請を挙げる予定であったが、コロナ禍で一時、販売の縮小、生産者の減少に直面したことから、収穫、洗浄、保存、納品までの作業工程の無駄を省き、生産性を向上させること、また大量の返品、廃棄物の削減が重要であると認識したことから、職種を変えて本要請を挙げるに至った。同配属先では5名の役員がJICA日系研修に参加しており、日本式の生産効率化、カイゼンへの理解と関心は極めて高い。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
トヨタ生産方式を農協内と生産農家に導入し、作業工程の効率化と生産性向上を目指し、配属先同僚とともに以下のことを行う。
※活動時間は月-金 8:00-15:00
1.配属先の各部門のモニタリングを行い、作業フローを理解し、改善点を確認する。
2.生産農家を巡回視察し、現行のプロセスを理解し、課題点を抽出する。
3.配属先内の各部門の会議に参加し、カイゼン・プロジェクトを推進する。
4.配属先、生産農家関係者へ意識改革のため指導する
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
執務用デスク、パソコン、会議室、事務用品、プリンター、WIFI
4)配属先同僚及び活動対象者
【配属先同僚】カウンターパート(20代男性、農業開発アナリスト、経験5年))、同僚3名(40代、品質管理コーディネーター、経験8年/40代男性、生産管理部、経験9年/30代、経営管理部、経験11年)
【活動対象者】農協従業員(20歳~29歳13名)、生産者(30歳~39歳5名、40歳以上約40名)
5)活動使用言語
ポルトガル語
6)生活使用言語
ポルトガル語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)農学系 備考:農業の専門知識が求められる
[経験]:(実務経験)10年以上 備考:経験に基づいた指導が求められる
[汎用経験]:
・農林水産業および関連する加工業等の経験
・グループ活動や組織運営の経験
[参考情報]:
・トヨタ生産方式の知識と経験が必須
・農協運営についての知識があると良い
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(西岸海洋性気候) 気温:(5~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
配属先には日本で研修を受け、日本語を理解する同僚も若干数存在し、隊員活動をサポートする予定である。任地は自然豊かで風光明媚な土地柄で、避暑地としてエコツーリズムも発展している。