【配属機関概要】

3）任地（ キアンブ郡カブク ） JICA事務所の所在地（ ナイロビ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

2014年に日本人医師が設立したキリスト教会系NGO。地域に根差した包括的な重症心身障害児の支援を目指し、理学・作業療法、教育等の療育、障害に関するアドボカシーや、家族の収入向上に取り組んでいる。現在170名近くの子どもが登録し、平日は50名前後がセンターで療育を受けている。週末には家族の収入向上プログラムを実施している。通所している子どものほとんどは低所得家庭の出身で、家族は子どもの介護もあり、定職につけず、療育費や医療費を支払うこともままならない。2022年に外務省草の根資金協力とその他助成金や寄付金を得て、施設を建設・移転。日本の支援団体やドイツの支援団体と提携している。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先は、様々な支援制度を活用し、療育活動を充実させてきた。現在は障害児の家族に向けた収入向上支援に力を入れている。ケニアには障害児者を支援する制度が存在しているが、申請までのプロセスが長く複雑で、機能しているとはいえない。また障害児者に対するスティグマも残り、家庭外に出る事は少なく、家族が家庭内で介護する事が多い。そのため、家族は家をはなれられず、安定した収入を得る事が難しい。そこで、4つある現行の収入向上プログラム(ドーナツ販売、野菜栽培、古着販売、洋裁)の改善と充実を目指し、短期派遣が要請された。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

収入向上プログラムを担当するソーシャルワーカー2名と以下を実施する。
1. 同僚と共に4つある現行の収入向上プログラムの運営を行いつつ、現状を把握する。
2. 新たな販路開拓、パッケージングやブランディング、効果的な広報について企画提案・実施する。
3. コミュニティのリソースを把握し、新たな支援者や連携の可能性について調査・提案する。
4. 収入向上プログラムとなり得るようなビジネスアイデアを提案する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

キッチンや家庭菜園など

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:配属先長(日本人医師)、ソーシャルワーカー 2名(ケニア人)、理学・作業療法士、特別支援教員、支援員など約30名


活動対象者:センターに通う子どもの家族20名前後

【資格条件等】

[参考情報]：

　・マーケティングや商品開発、営業の経験

　・障害児者支援の経験があるとなおよい

【地域概況】

【特記事項】

日本からの支援者やボランティアが訪れる事もある。
住居は配属先内のゲストハウス。個室あり、キッチンなどは共用。