要請番号(SL31823D01)
募集終了
・2025/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国家高等教育科学技術革新庁
2)配属機関名(日本語)
国立アマゾン地方大学イキアム
3)任地( ナポ県テナ市 ) JICA事務所の所在地( キト市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 4.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先国立アマゾン地方大学イキアムは、エクアドル東部のアマゾン地域に位置し、標高510mにある。2014年に設立された比較的新しい大学であるが、設立当初から地域に根付いた教育機関の中心としてその第一線を担っている。学部は農学、建築学、自然科学、教育学、環境教育学、地質学などを有す。また、大学内には研究センターもいくつかあり、隊員の活動先もこの一つである。これらの学問や研究を通して、国際的なリーダーの育成とイノベーションを目指し、雇用不足、貧困、環境悪化など様々な社会問題の解決に貢献することを目的としている。学生数は約1800名。年間予算は、約757万米ドル(2022年)。
【要請概要】
1)要請理由・背景
隊員が活動する地域連携研究センターは、地域の様々な機関(公的機関、民間企業、NGO、中小規模農家など)と連携し、研究支援を通して地域の活性化に貢献することを目的に設立された。この地域特有のチャクラ農法(農作物を他の果物などと一緒に農地で育てる農法)を用いた小規模農家グループやグアユサ茶栽培農家グループなどと連携を強化し、適正価格や品質管理に関する助言をすることで、国内のみならず国際的な競争力強化につながるよう支援している。しかしながら、海外市場開拓にはまだ十分な状況とは言えず、支援先の受注は伸び悩んでいる。センター長はJICAの帰国研修員でもあり、品質管理・生産性向上にかかる日本の経験と技術を持ったJICA海外協力隊の支援を得たいとして本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先の同僚と協力し、以下の活動を実施する。
1. 地域の農業組合、中小規模農家や農業グループなどを巡回訪問し、品質・生産性向上を目的とした指導を実施する。
2. 品質・生産性向上、競争力強化に関する研修やワークショップの計画を立案し、実施する。
3. グアユサ茶、カカオ、バニラなどのバリューチェーンを評価し、課題を抽出する。
4. 上記、商品の適正価格や海外市場開拓に向けたプロモーションについて助言する。
5. 日本の品質管理に関する経験や知見を共有する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
執務スペース(机、椅子、パソコン、プリンター、プロジェクター)、その他事務用品(共用)、および車両(同僚とともに利用)
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:センター長(男性、40代、JICA帰国研修員)、研究者(男性、30代、修士)、他同僚2名
活動対象者:地域農業組合(チャクラ農法グループ、46)、小中規模農家、農業グループ(グアユサ茶、バニラ、カカオなど)、農学部、ライフサイエンス部、環境教育学部などの学生(約600名)と教員(20名)
5)活動使用言語
スペイン語
6)生活使用言語
スペイン語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)又はスペイン語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)政治・経済学 備考:同僚とのバランス
[経験]:(実務経験)15年以上 備考:経験に基づいた指導が必要
[汎用経験]:
・営業や販促、商品開発の経験
・地域社会を対象とする活動の経験
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(18~25℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
グアユサ茶は先住民族キチュア族によって薬草茶として栽培、日常的に飲用され、また儀式の際にも使用されてきた。自然カフェイン、抗酸化成分、ポリフェノールが多く含まれていることが確認され、健康茶やエナジードリンクの原料として注目されている。グアユサ茶はエクアドル国政府の代表的な輸出促進品目の一つである。